内容
40年余りで激変した東京の街並
昭和30年代半ばの高度経済成長期と現在の銀座・新宿・渋谷・池袋・上野・浅草の変容を写真で振り返る1冊。
【担当編集者からオススメの一言】
東京郊外で生まれ育ったわたしにとって「東京」は、よく知っているのに他人の顔を持つ町です。日々足を運ぶのだけれど、どこか距離がある――銀座、新宿、渋谷、雑踏の中に身をおくたびにそんな感慨を持ちます。しかし今回出合えた過去の「東京」の写真たちに、わたしの心は強く反応しました。
この本の写真が撮影されたのは昭和30年代なかば。わたしはまだ生まれていません。現在の「東京」しか知らないわたしの心をわくわくさせたのは、フィルムに定着した人々の「熱気」や「希望」です。新宿の黄昏空のもと帰りのバスを待つ人、上野駅で帰省の列車を確かめる人、「ご成婚パレード」でレストランの二階から落ちそうなほど身を乗り出す人々。あの時代に自分が生きていたら―― 年の時を経てそれぞれ同じ場所で撮影された写真を見るたびに、そんな思いを抱きました。
懐かしい「東京」を知る人にも、知らない人にも、きっと新しい発見がある一冊です。(編集担当O)
目次
・第一章 銀座・有楽町
・第二章 新宿
・第三章 渋谷・原宿
・第四章 池袋・上野・浅草
・第五章 四谷・永田町・東中野