内容
映画にミュージカルに語り継がれる伝説のヒロイン
「ハプスブルク帝国の美神」エリザベート。その伝説の主人公の謎に満ちたライフスタイルを辿るドキュメント紀行。
【担当編集者からオススメの一言】
愛称「シシィ」で今もってウィーンっ子に親しまれている皇妃エリザベート。数多く残る肖像画から類推しても、桁外れに美しい女性です。
はからずも皇妃となったものの、神秘のベールに包まれたような隠遁生活を送ったシシィ。しかもその最後は暗殺! ディテールは違いますが、かのダイアナ妃が死後神話化されたように、いえ、きっとそれ以上に、このハプスブルク家の悲劇のヒロインは当時、市民にとっても何かと話題の的・噂の中心だったことでしょう。
ロミー・シュナイダー演じるシシィが登場する古い映画(これも素敵です!)、また昨今ではミュージカルにもなった、シシィの人生(ちなみにこの歌劇『エリザベート』の人気の凄さは折り紙つき。今から10年前、宝塚が日本版上演の先鞭をつけて、その後、東宝ミュージカルで一路真輝さんが主演。東宝版は毎年舞台がかかる定番となりましたが、これがまた、チケット入手困難なことこの上なしだそうで・・・・)。
まさに波乱万丈の彼女のリアルな人生を辿ったのが本書。エリザベートゆかりの場所、城館、服やジュエリー、靴、扇などの装身具。そして愛用の体重計まで! 豊富な写真でリアルに彼女のライフスタイルに迫るドキュメント紀行はまさに『エリザベート本』の決定版です。
本書編集中に彼女にとり憑かれた感のある担当としては、ゆかりの地を巡る「エリザベート街道」(どうやらそういう旅行ルートもあるようですよ!)を姉妹編としていずれ企画したいと思っています。(編集担当K)
目次
プロローグ ウィーン生まれの華麗な舞台「エリザベート」に捧ぐ
第1章 天真爛漫の少女時代
第2章 運命の出逢い
第3章 華麗な結婚式
第4章 カイザー・ヴィラ
第5章 バイエルンの薔薇
第6章 アキレイオン荘
第7章 旅への誘い
第8章 ハンガリー王妃
第9章 ヘルメス・ヴィラ
第10章 刻々と迫る死の影
第11章 気高く孤高に生きた皇妃の住まい
シェーンブルン宮殿 ホーフブルク王宮
エピローグ 永遠の美 シシィ伝説