佐伯紅緒 (著)
定価:1,430円(税込)
ISBN:978-4-418-07517-1
四六判 213ページ
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内容
「お姉ちゃん、一体どこへ行ったの? そして、わたしはどこにいるんだろう」
「きょうだい」ならではの愛憎、思春期における葛藤と息苦しさを、姉妹という特別な関係を通して描くほろ苦い青春ファンタジー。注目の作家による“泣ける”新感覚小説。
【担当編集者からオススメの一言】
「きょうだい」というのは特別な関係で、近いからこそ愛し、忌み避ける時期があります。「きょうだい」は、わたしたちにとって、自分の存在を映し出す鏡です。主人公・藤堂みのりは、頭がよく美人の姉・咲耶(さくや)の失踪を受け、彼女をさがす旅に出ます。その旅は、いなくなった姉をさがすのと同時に、「自分」をさがす旅でもありました。この小説には、誰もが味わう思春期の息苦しさ、肉親への愛情と葛藤が、みずみずしく描かれています。この本がみなさんの、「わたし」をさがす旅の一助になれば、とても嬉しく思います。