内容
オルセー美術館展2010「ポスト印象派」オフィシャルBOOK
名画から紡がれた小説と印象派巨匠のアトリエ紀行。
【担当編集者からオススメの一言】
オルセー美術館所蔵のモネ、セザンヌ、ゴッホ、ゴーギャン、ルソーからナビ派まで、傑作115点という質・数量ともに空前絶後の名画が一堂に会する「オルセー美術館展2010 ポスト印象派」が2010年5月26日〜8月16日、東京・六本木 国立新美術館で開催されます。
この歴史的・大展覧会に先駆けてパリ在住の小説化・辻仁成氏が、昨年秋、オルセーで名画を吟味。これは《名画を小説で紡ぐ》という辻流名画鑑賞術プロジェクト。辻氏が選んだのは10人の巨匠の絵画。モネ、ゴッホ、ゴーキャンなど、私たち日本人が愛してやまない名作から、ナビ派のドニやボナールなど「オルセー美術館展2010」で《ポスト印象派》として紹介される絵画も含まれています。
辻氏の創造のフィルターによって紡がれた物語は、新しい絵の楽しみ方を私たちに提示してくれることでしょう。
さてオルセー美術館展のオフィシャルBOOKとなる本書にはパリ・オルセー発の「二つの旅」がおさめられています。
ひとつはこの辻仁成氏が名画から紡いだ小説『或る女の一生』。絵画をモチーフにしたピュアな物語世界への旅です。
もうひとつは、画家のアトリエへの旅。巨匠たちの名画が描かれたフランス各地へ皆様を誘うアート紀行です。モネのジヴェルニー、ゴーギャンゆかりのブルターニュの港町、セザンヌ・ゴッホ・ロートレックの愛した南仏の街など、ゆかりの地を訪ねながらその画業をやさしく解き明かしていきます。
絵画の鑑賞法を自由にふくらませることのできる欲張りな内容の1冊。2010年のオルセー美術館展のみならず、フランス印象派以降の絵画鑑賞の手引きとして愛蔵したいアートフルな書籍です。