内容
各家の道具作りの現場を独占取材。現代茶道具の最高峰、千家十職のすべてがわかる
当代自らが道具の見どころを語る。歴代の落款一覧、三千家家元との連関がわかる年表など、資料も充実。
【担当編集者からオススメの一言】
千家十職とは、千利休を祖とする表千家、裏千家、武者小路千家、
三千家の家元が使う茶の道具を制作する
工芸の家筋十家をまとめて呼ぶ際の名称です。
陶、漆、木、竹、裂、紙、金属などを素材に
日本の工芸の主たる分野で、十数代、家によっては
400年以上にわたり茶の湯道具を作り続けてきました。
本書では十の家の道具作りの舞台裏を紹介するとともに、
当代自らが制作に取り組む思いや、
道具の見どころなどを語ります。
茶の湯を学ぶ人はもちろん、
日本の工芸・美術に興味のある人は必携の一冊です。
目次
まえがき
千 宗左(表千家十四代家元)
千 宗室(裏千家十六代家元)
千 宗守(武者小路千家十四代家元)
永樂善五郎 土風炉・焼物師
大西清右衛門 釜師
奥村吉兵衛 表具師
黒田正玄 竹細工・柄杓師
駒澤利斎 指物師
土田友湖 袋師
中川淨益 金物師
中村宗哲 塗師
飛来一閑 一閑張細工師
樂吉左衞門 茶碗師
風炉の正午の茶事
亭主 木下 收 正客 永樂善五郎 次客 大西清右衛門
所 大徳寺玉林院 蓑庵
炉の正午の茶事
亭主 筒井紘一 正客 土田友湖 次客 中村宗哲
所 依水園 清秀庵 氷心亭
技を伝える奇蹟の集団 文・熊倉功夫
千家の魅力とその職分 文・筒井紘一
千家十職歴代と落款
三千家家元、千家十職歴代略年表