内容
茶の湯の究極は、茶事である
デジタル映像で堪能する、一期一会の心。永く後世に伝えたい、茶の湯者の素顔がここに。正午の茶事の進行を克明に記録した、100分間のDVD映像。48ページの解説つき。
【担当編集者からオススメの一言】
いつどこで誰と接する場合も、その一瞬を誠実に、
控えめに、あるがままに接する堀内宗心宗匠。そんなお人柄が
映像から伝わってくる茶事のドキュメントDVDブックです。
炉編では、京都・釜座の長生庵に、上田宗冏・上田宗箇流家元と
森山宗浦・三斎流家元をお迎えしての
正午の茶事が収録されています。
形式にとらわれすぎることなく、自然に流れていく時間の中で、
茶友三人が直心の交わりを深めていく様子が伝わってきます。
「茶事は『一期一会』であると同時に、『一会一期』でもあると
思います。一会(茶事)は一期(一生)に及ぶということで、
これが『全身全霊の出会い』なのであります」
――この言葉そのままに、出会いのドラマが堪能できます。
48ページの解説つき。
【監修者プロフィール】
堀内宗心●ほりのうち そうしん
表千家・堀内長生庵前主。1919年京都に生まれる。
44年京都帝国大学理学部卒業、同副手。
46年2月長兄・幽峯斎宗完死去により長生庵を継ぐ。同年4月
表千家不審菴入門、内弟子として表千家先代・即中斎宗匠に師事。
同年12月建仁寺竹田益州老大師より兼中斎の斎号を受ける。
53年十二代堀内宗完を襲名。97年甥の堀内國彦氏が宗完を継ぎ、
宗心を名のる。99年表千家家元より的伝を受ける。
現在も表千家重鎮として各地で献茶や指導にいそしむ。
主な著書に『宗心茶話 茶を生きる』、『お茶のおけいこ』シリーズ、
『茶の湯の修練』1〜4巻(すべて世界文化社)、その他。