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日本画 名作から読み解く技法の謎

 

日本画 名作から読み解く技法の謎

東京藝術大学大学院保存修復日本画研究室 (監修)宮廻正明・荒井 経・鴈野佳世子 (編・著)

定価:3,850円(税込)

ISBN:978-4-418-14233-0

A5判 224ページ

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内容

目からウロコの美術指南書! 最新の研究が明かす名画の技法と素材の謎

愛好家・表現者必携! 東京藝術大学による日本画の技法、素材・道具、保存・修復についての解説書。

【担当編集者からオススメの一言】

この本の中では一般によく知られた日本画作品を取り上げ、
日本画家や技法材料の研究者が見つけた、
作品の見どころや技法の秘密が明かされています。
絵を描く人にとっても、絵を見る人にとっても、
これまで見えなかった日本画の世界が見えてくるはずです。

また、この本は、これまでの美術書や技法解説書とは
かなり違う作りになっています。たとえば本書には、
絵画作品の原本ではなく模写が多く登場します。
それは、模写したからこそわかること、模写だからこそできる
見方をお伝えするためです。随所に掲載された「日本画論」も、
目からウロコの視点満載で読み応えがあると思います。

さらに、実際に絵を描く人にとっては
「第三章 誰もが知りたい日本画の奥の手」が必読。
具体的なテクニック、コツをプロセス写真も多用して
丁寧に解説しています。

日本画愛好家、美大生、表現者必携の1冊です。

目次

第一章 名作から読み解く素材と技法
 ■ 受容・変容・超越の日本文化
  「法隆寺金堂外陣旧壁画」
 ■ 絵画の命 色の探求
  国宝「麻布著色吉祥天像」
 ■ 絵画の「骨」 線描の愉しさ
  国宝「鳥獣人物戯画」
 ■ 多彩なる墨の技法
  伊藤若冲「鯉鯰図」
 ■ 光り輝く仏身を描く
  国宝「仏涅槃図(応徳涅槃図)」  
  国宝「阿弥陀聖衆来迎図」
  「阿弥陀三尊来迎図」
 ■ 截金VS金泥 超絶技巧の競演  
  国宝「普賢菩薩像」
  「阿弥陀八大菩薩像」
 ■ 銀が織り成す幽遠静寂の美
  国宝「普賢延命菩薩像」
 ■ 彩色の裏技
  国宝「不動明王二童子像(青不動)」
 ■ 表具の裏技
  「羅漢図」
 ■ 神仏の住処を飾る 厨子絵の魅力 
  「浄瑠璃寺吉祥天厨子絵」
  「二十五菩薩来迎図絵扉」
 ■ 金箔が生み出すユニークな空間表現   
  尾形光琳「槇楓図屏風」

第二章 よみがえる名画
 ■ 模倣と超越
 ■ 「模写」が紡いだ日本の絵画史
 ■ 隠された図像を読み取る
  「太子堂仏後壁裏面仏涅槃図」
  「釈迦霊鷲山説法図(法華堂根本曼荼羅)」
  国宝「孔雀明王像」
 ■ 世界で共有される失われた文化財 
  「琉球王朝第十八代尚育王御後絵」想定復元模写
  「紙織画屏風」
  「アフガニスタン・バーミヤン西大仏天井壁画西壁『菩薩と天人たち』
(部分)」復元模写
 ■ 仮説から始まる新たな研究 
  国宝「紅白芙蓉図」
  「源誓上人絵伝」
 ■ 特許技術による絵画複製
  特許技術 @ 壁画の複製
   事例1 高句麗古墳壁画の複製
   事例2 九州芸文館アートウォール
  特許技術 A 絹本の複製
   事例1「序の舞」の複製
   事例2 「阿弥陀八大菩薩像」の複製
  特許技術 B 板絵の複製
   事例 「板絵著色天部像(醍醐寺)」の複製

第三章 誰もが知りたい日本画の奥の手
 ■ 絵を描く前に絵を仕上げる
 ■ スケッチのコツ
 ■ 絵づくりと線描
 ■ 技術の応用
 ■ 彩色のコツ
 ■ 箔の使い方
 ■ 色についての考え方

日本画論
 1. 十二支の鼠に学ぶ日本文化
 2. しみ込む文化
 3. 目のつけどころ
 4. 現地で絵を描かない理由
 5. とらわれからの解放

素材・技法のコラム
 岩絵具、筆、墨、截金、古色、裏彩色、絵絹、修理、金箔、和紙、胡粉

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