内容
能の代表的な演目のうち50作品を厳選して紹介
幽霊を主人公にして人間の宿命を描く「能」の入門書。
【担当編集者からオススメの一言】
台詞は文語体、謡(うたい)はお経のようで何を言っているのか分からないと能を敬遠されてるあなた! 予備知識があれば、能を観ておのずと古典文学や日本の伝承、哲学、思想などに触れることが可能となります。
「安宅」「船弁慶」「葵上」「大原御幸」「隅田川」「巴」「石橋」「土蜘蛛」「紅葉狩」など、美しく幻想的な「能」の演目を、「男」「女」「鬼」にジャンル分けして紹介。
※本書は2005年に小社より刊行された内容に一部新規加筆して再編集したものです。
【監修者プロフィール】
多田富雄●ただ とみお
1934年、結城市生まれ。東京大学名誉教授。専攻・免疫学。野口英世記念医学賞、エミール・フォン・ベーリング賞、朝日賞などを受賞。84年、文化功労者。能に造詣が深く、『無明の井』『望恨歌』『一石仙人』などの新作能を手がける。著書に『免疫の意味論』(大佛次郎賞、青土社)、『生命の意味論』『脳の中の能舞台』(以上、新潮社)、『独酌余滴』(日本エッセイストクラブ賞、朝日新聞社)ほか。2010年没。