内容
歌舞伎からプライベートまで、40代を迎えた等身大の染五郎丈を知ることができる珠玉のエッセイ
『家庭画報』の人気連載を書籍化。不慮の事故からの奇跡の生還について、事故後、初めて本人が綴る。書き下ろしエッセイと未発表写真も掲載。
【担当編集者からオススメの一言】
家庭画報の2014年4月号から2015年9月号で連載された「人生いろいろ染模様」。不惑の歳を迎えた染五郎さんが、10年ぶりに自らの人生について綴ったエッセイ集である。
本書では新たに書き下ろした10本のエッセイを掲載。新作歌舞伎の舞台裏や亡くなった十八代目中村勘三郎との交流、そして2012年8月に起きた迫りの落下事故についても当時の心境を明かしている。
口絵には写真家・篠山紀信氏の珠玉の舞台写真23点を掲載。人生初で挑んだ『勧進帳』の武蔵坊弁慶をはじめ、染五郎さんの魅力満載の役者絵が楽しめる。
目次
第一章●家族模様
祖母、藤間正子のこと/高麗屋の女房たち/姉と僕、そして妹/笑いも甘いも好きで好き/旅の光景と追憶
第二章●暮らし模様
ハレを創る男/歌舞伎役者の育て方/我が家のアイドル/衣裳は九割、普段着は一割以下/作る才能と食べる才能/夢を形にしたマイホーム
第三章●歌舞伎模様
『伊達の十役』尽くし/“趣向の華”、ついにファイナル/歌舞伎のプロフェッショナルたち/弁慶という夢/歌舞伎は怪人/勘三郎兄さんを嫌いになる?/思いを形にする方法/歌舞伎NEXTの誕生/『阿弖流為』で得た気づき
第四章●染模様
父は松本幸四郎/奇跡の生還
第五章●語らい模様
中村壱太郎/石井リーサ明理/武田双雲