内容
フランス料理の調理長として「現代の名工」に表彰された著者が振り返る料理人人生の物語
開業50年を迎えるフレンチ・レストランとして、成功あり失敗あり、しかし常にぶれない姿勢を保ち続けた著者の職人魂。そして次世代につなげたいメッセージ。
【担当編集者からオススメの一言】
著者の入部隆司は大学在学中に、銀座「花の木」で出会ったフランス料理にすっかり夢中になり1964年渡仏。それまで包丁すら握ったことのない20代の青年が、パリの当時三ツ星レストラン「マキシム」「ラセール」などで修業。今のような料理留学などありえない時代の冒険さながらの人生がスタートします。やがて帰国、自分の店を開きます。その名は「シェ・フィガロ」。日本で初めてのビストロでした。やがて到来する一億総グルメ時代、フランス料理というジャンルにもさまざまな変化が押し寄せます。その中で価値観もぶれず、ただただ実直に自分の道を歩んできた入部隆司。その人生哲学、フランス料理のエスプリへのこだわりに触れる一冊。