内容
まど・みちお×堀内誠一! 幻の作品が50年の時を経て復刊
竜巻に巻き込まれ、ママとはぐれた子ぞうのバナ。ありと一緒にママを探す旅に出かけます。砂漠、海、山、厳しい環境の中でも、バナの勇気と周囲の助けによって次々に困難を乗り越えていく姿に心励まされるお話です。1969年に月刊絵本「ワンダーブック」に収録された幻の作品を絵本化。親子の愛情を優しい言葉で紡ぐまど・みちおと、躍動感あふれる主人公バナを描いた堀内誠一。子どもたちに勇気と夢を与える物語があざやかに蘇る。
【著者プロフィール】
まど・みちお●作
1909年山口県に生まれる。詩人。作詞家。25歳のときに投稿した詩で北原白秋にみとめられる。終戦後、出版社での編集職を経て、詩・童謡の創作に専念。「ぞうさん」「やぎさんゆうびん」「一ねんせいになったら」「ふしぎなポケット」などの童謡で国民的な人気を得るとともに数多くの詩を書き、1994年国際アンデルセン賞作家賞を受賞。詩集に『てんぷらぴりぴり』(大日本図書)などほか多数。2014年逝去。
堀内誠一●絵
1932年東京都に生まれる。デザイナー、アートディレクター、絵本作家。雑誌作りにおけるエディトリアルデザインの分野で先駆的な活躍をするとともに、絵本作家として数多くの作品を手がけた。絵本に『たろうのおでかけ』『ぐるんぱのようちえん』『ほね』(福音館書店)、『くるみわりにんぎょう』(偕成社)など多数。1987年逝去。