内容
小学校高学年からの古典入門。教科書でおなじみ「春はあけぼの」誕生物語
「枕草子」は、清少納言が心ひかれた日常の瞬間、自然や人間関係について感じたこと、そして彼女が仕えた中宮定子の華やかな日々を描いたエッセイです。千年前の古典ですが、現代の私たちにも共感できる内容です。
本書はこれらのエッセイと歴史的背景を、小学校高学年から楽しめるよう現代語訳で再編しました。歴史的背景や清少納言の思いを知ると、深い意味が浮かび上がり、新たな面白さを見つけられるでしょう。
時海結以●長野県出身。歴史博物館にて、遺跡の発掘や歴史・民俗資料の調査研究にたずさわったのち、2003年作家デビュー。著書に「あさきゆめみし(全5巻)」(大和和紀・原作)、『平家物語 夢を追う者』『南総里見八犬伝(全3巻)』(いずれも講談社青い鳥文庫)、「小説 青のオーケストラ(1〜3巻)」、『小説 金の国 水の国』(いずれも小学館ジュニア文庫)など多数。日本児童文学者協会、日本民話の会に所属。
赤間恵都子●石川県金沢市生まれ。日本女子大学大学院博士後期課程修了。博士(文学)。十文字学園女子大学名誉教授。『枕草子』を中心に、平安女流文学を研究。著書に『歴史読み枕草子 清少納言の挑戦状』(三省堂)、監修書に『新編 人生はあはれなり…紫式部日記』『新編本日もいとをかし!! 枕草子』(KADOKAWA)、『マンガで楽しむ古典 枕草子』(ナツメ社)、 『枕草子いとめでたし!』(朝日学生新聞社)などがある。