【担当編集者からオススメの一言】

著者の櫻井 寛さんは小社の写真部出身の方で、私が入社した当初「編集者とはいかにあるべきか」を教えてくださった大恩人です。だから執筆をお願いしたわけではありません。本書『オリエント急行の旅』の上製版が発売されたのは、櫻井さんが退社して8年近くを経てのことでした。
退社して彼がしたかったのは何だったのか。そう、好きな鉄道写真を撮って暮らしたかったのです。以来、世界50か国以上の鉄道に乗って、大変多くの著作を上梓してきた櫻井さんが一番惹かれたのがこのオリエント急行だったのです。正確に数えたわけではありませんが、おそらく日本で一番の乗車回数かと思います。こんな思い入れのたけを綴ったのがこの『オリエント急行の旅』で、今回の軽装版発売に際しても、あくまで最新情報にこだわる櫻井さんは、数多くの注意点を付記してくれました。鉄道好きの憧れの旅「オリエント急行」の旅の素晴らしさがこの本に見事凝縮されています。是非、夢の旅路へどうぞ！（編集担当T）