池田彌三郎 (著)
定価:2,640円(税込)
ISBN:4-418-05224-0
B5変形判 204ページ
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内容
美しきやまとうたの世界
柿本人麻呂、山部赤人をはじめ万葉歌人たちが今に伝える魂の名歌を、やさしい現代語訳で楽しく読むことができます
【担当編集者からオススメの一言】
『日本の古典に親しむ3 万葉集』お楽しみいただけてますでしょうか。日本最古の歌集と謳われる「万葉集」には、4500首を超える歌が収められています。今回はその中から108首を選び掲載しています。
この本を作るにあたって私はロケハンに出かけました。実際に「万葉集」の気分に浸りたかったからです。その昔、阿騎野と呼ばれた奈良県大宇陀町の山に早朝登り、夜明けを待っていると、靄がかった山並の向こうから太陽が初めはゆっくりと、次第に速度を速めて昇ってきます。やがて昇りきった太陽が見せてくれた風景は、おそらく柿本人麻呂が感動した情景と同じではないかと思いました。また夕暮れ時に甘樫丘で落陽を待っていると、赤く染まった空に畝傍山と二上山がシルエットとなって浮かび上がりました。やがて空は紫に色を変え、次第に夜の帳が降りていきました。
こうした情景を見て気分を高めてから、改めてカメラマンに撮影を依頼し、また写真エージェンシーで何千枚もの写真を見る中から、歌に合わせた絵作りをしたのが今回の『日本の古典に親しむ3 万葉集』です。歌を詠んだ歌人の心象風景をお楽しみいただきながら、歌を鑑賞し、その意味や歌誕生の物語を読んでいただく。そんなスタイルの本に仕上げてみました。ぜひご一読ください。(編集担当I)
目次
第一期 万葉のあけぼの
雄略天皇/聖徳太子/額田王 他
第ニ期 愛と情熱の讃歌
持統天皇/柿本人麻呂/大津皇子 他
第三期 望郷の歌人たち
山部赤人/笠金村/大伴旅人 他
【ビジュアル版 「日本の古典に親しむ」全15巻のラインナップ】
≪本シリーズの特徴≫
●一流の作家陣の現代文訳でわかりやすく、読みやすく
●大きめの文字、読み仮名もたくさん
●見開きごとの脚注で、知らない言葉も早わかり
●物語の舞台へと誘う写真・図版が満載のビジュアルな誌面
第1巻 源氏物語(円地文子)
第2巻 百人一首(大岡 信)
第3巻 万葉集(池田彌三郎)
第4巻 古事記(近藤啓太郎)
第5巻 枕草子(田辺聖子)
第6巻 太平記(山崎正和)
第7巻 奥の細道(山本健吉)
第8巻 東海道中膝栗毛(安岡章太郎)
第9巻 徒然草・方丈記(島尾敏雄・堀田善衛)
第10巻 蜻蛉日記と王朝日記(竹西寛子・西村 亨)
[土佐日記・和泉式部日記・更級日記]
第11巻 仮名手本忠臣蔵(戸板康二)
第12巻 伊勢物語(中村真一郎)
第13巻 南総里見八犬伝(杉浦明平)
第14巻 雨月物語(藤本義一)
第15巻 今昔物語・宇治拾遺物語(古山高麗雄・野坂昭如)