世界文化社 (編)
定価:3,080円(税込)
ISBN:4-418-06238-6
A4判 256ページ
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内容
世界最高速列車を目指した鉄道マンの夢と浪漫の記録
南満洲鉄道株式会社、通称「満鉄」は、鉄道輸送はもちろんのこと、鉄道を柱とした交通網の開拓と産業の振興、文化育成、炭坑の経営など、さまざまな分野において活動する、重大な任務を担っていました。本書はそんな満鉄の軌跡をあますところなく伝える「記録」を収めた一冊です。
【担当編集者からオススメの一言】
色鮮やかなコバルトブルーの「パシナ」を初めて見たのは数ヶ月前。1988年に出版された『忘れえぬ滿鐵』だった。陽光を受けて佇む姿、優美な流線型のボディフォルム……。フェミニンな印象がより安心感を与えてくれた。これがあの名機「あじあ号」を牽引して、大連から新京まで走っていたかと想像を膨らませるだけで、楽しくなった。そこはかとない懐かしさを覚えるのは、鉄道マンたちの夢や浪漫が残されているからだろうか。貴重な写真や文献が多いこの本は、私の想像力をさらに掻き立ててくれるに違いない。私はそう思い新たにページをめくった。(担当編集U)
目次
口絵 よみがえれ!パシナ
あじあ号標準編成/郷愁の旅―大連からハルビンへ/健在!旧ヤマトホテル etc.
第一章 満洲野を疾駆した「あじあ」
「あじあ」と「パシナ」の轍/満鉄を支えた機関車たち etc.
第二章 南満洲鉄道の歩み
“満鉄”の誕生/初期の準備・育成時代から「満洲事変」まで etc.
第三章 満鉄コンツェルンの軌跡
満鉄の事業/満鉄の調査機能/満鉄の資源開発 etc.
口絵 MANTETSU THE COLLECTION
満鉄の切符/日本より早かった満鉄のスタンプ/満洲鉄道の改札鋏形 etc.
第四章 あの日あの時 回想の「満洲」
懐かしの大連/大連ふたたび/満鉄の思い出 etc.