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禅僧、茶の心を問う茶の湯とは何ぞや

 

茶の湯とは何ぞや

有馬ョ底 (著)

定価:2,200円(税込)

ISBN:978-4-418-12511-1

A5判 224ページ

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内容

わが国を代表する禅僧の最新・茶の湯エッセー集

禅僧ならではの歯に衣きせぬ辛口の茶道論。流儀にとらわれず、広く茶の湯愛好家に読んでほしい1冊!

【担当編集者からオススメの一言】

著者は臨済宗相国寺派管長であり、
金閣寺、銀閣寺の住職も兼ねるわが国を代表する禅僧。
また、千利休の直弟子であった有馬則頼の子孫ということもあって、
茶の湯にも造詣が深く、利休の言う「いかなるか、これ茶の湯」を
生涯のテーマとしている。

あまりにも型や形式にとらわれすぎている
現代の茶道界に警鐘を鳴らし、
「利休ほどの人が七十年かけても答えが出なかった茶の湯を、
単なる遊びごとで終らせてしまうのは、実にもったいない」と説く。
茶人必読の書。

目次

J 真に豊かなお茶を求めて

茶はほんとうに栄えているか
日本文化のよさを伝えてきた茶の湯
「熱き心」をもって人をもてなすということ
もっと自由なお茶を……見識を持て
修行の心がまえについて
真に豊かなお茶とは何か……「足る」を知れば常に富む
茶の湯における「美」とは何か
箱書の意味
男たちよ、もっとお茶をやりなさい
禅における食事作法
懐石はごちそうではない
利休の好んだ高麗茶碗
利休の死因を考える
利休の遺言……「お亀の文」と「半身達磨自問自答」
利休の永遠の問いかけ
井伊直弼の最後の茶会
相国寺と茶の湯

K 禅と茶の湯

墨蹟とは何か
禅語といかに向き合うか
「喫茶去」に秘められた意味
「看脚下」の精神……まず足元を見よ
「柳は緑、花は紅」……あたりまえの尊さ
道は近きにあり
「忘筌」の境地……手段と目的をまちがえるな 
茶禅一味の心……六祖慧能禅師の思想
村田珠光と禅思想
禅画とは何か

L 折々の茶道具……私のコレクションから

初釜
高麗青磁白黒象嵌筒茶碗
蒟醤長角茶箱……珠玉の小宇宙
呉須のかおり
本阿弥光悦の「鯉の文」
山形の鈍翁茶会
祇園祭釜
盛夏の取り合わせ 
仙国T師画賛「紅葉焚火図」
常足亭解体茶事
西行庵茶会
愛すべき鶏竜山絵刷毛目三点
元伯宗旦の一行書「風急霜寒一盞茶」


【著者プロフィール】

有馬ョ底●ありま らいてい

1933年、東京都生まれ。
41年、大分県日田市臨済宗岳林寺にて得度。
55年、京都臨済宗相国寺僧堂に掛搭(入門)、大津櫪堂老師に師事。
68年、師の後を受けて相国寺塔頭大光明寺の住職となる。
71年、相国寺派教学部長、
95年、臨済宗相国寺派7代管長(相国寺132世)に就任。
同時に鹿苑寺金閣、慈照寺銀閣の住職も兼任。
京都仏教会理事長。
主な著書に『禅と茶』(学研)、『茶人よ自由になれ』
『決定版 よくわかる茶席の禅語』(以上、主婦の友社)、
『禅僧の生涯』『禅茶巡礼』『禅と茶の湯』(以上、春秋社)、
『やさしい茶席の禅語』(共著)、
『茶の湯便利手帳A やさしくわかる茶席の禅語』(以上、世界文化社)『無の道を生きる―禅の辻説法』(集英社)、
『自在力』『力を抜いて生きる』(以上、講談社)、
『禅、「持たない」生き方』(三笠書房)ほか多数。

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