内容
各界著名人が通う、京都の人気骨董店を預かる著者のコレクション
豆皿・ぽち袋・帯留と手のひらにすっぽり納まる江戸の匠の粋。ページを眺めているだけで心なごむ、愛らしくて美しい一冊。
【担当編集者からオススメの一言】
江戸の文化、芸術はあらゆる意味で今の日本の芸術に
大きな影響を与えていると思います。
これらの品々は「てっさい堂」さんが長年収集されて来た
素晴らしい「江戸の匠」の集合です。
――坂東玉三郎(本文より)
京都・古門前通に佇むてっさい堂は、
日本全国のみならず、世界中からお客様が訪れる
小さな骨董店です。
店を預かる貴道裕子さんの審美眼で選ばれた、
色とりどりの豆皿や帯留などがうずたかく積まれています。
いわゆる美術骨董品とは一線を画した、
生活の中から生まれた愛らしくて美しい、手のひらに載せて、
いつまでも眺めていたくなるような骨董。
江戸期の名もなき職人が精魂傾けて作り上げた
愛らしく美しい工芸品の数々。
今回は、その秀抜なコレクションから選りすぐりの、
豆皿195点、ぽち袋20種、帯留82点が一冊にまとまりました。
【著者プロフィール】
貴道裕子●きどう ひろこ
1949年生まれ。京都の美術商の家に生まれ、
幼少期より古美術品に親しむ。
古書画専門の夫、貴道昂氏とともに、
京都古門前通にある古美術店「てっさい堂」を切り盛りしながら
独自の世界を確立してゆく。
古伊万里を中心に扱う店を任され、
それまで箱売りであった器を1枚売りすることにより、
骨董を多くの人が日々の暮らしの中で楽しめる存在とした。
その審美眼と、古くから伝わる品々を
現代の生活にセンスよく取り入れる感性は秀抜。
各界著名人をはじめ、幅広い世代から支持を得ている。
2013年、美術館「えき」KYOTOにて、
コレクションの展覧会「美しき日本の小さなこころ
〜豆皿、帯留、ぽち袋〜」を開催。