内容
「海の男」、石原慎太郎のまなざしをとおして描かれる海の魅力!
『家庭画報』の人気連載を書籍化。
【担当編集者からオススメの一言】
「海なしに私の人生はありえなかった」。
著者は、中学生の頃からのヨットマンである。風や波の味わい、海の上から眺める島や岩、岬の全く違う印象を知り尽くす著者の体の内に納(しま)われた海を、臨場感溢れるカラー写真124ページを介してつづった、石原氏の海の記録の集大成!
神子元島(みこもとじま)、初島、式根島、三本岳(さんぼんだけ)、爪木崎(つめきざき)、久米島、与那国島、龍飛岬、湘南……、日本の海ほど変化に富んで、恐ろしく、楽しく美しい海はないと断言する著者が贈る「海の啓蒙書」。
遭難寸前のオーシャンレースでの体験、著者のクルーザーであるコンテッサ歴代の勇姿、石原文学を育んだ海を一望できる書斎、世界の海での鮮やかなエピソード。あまり知られていない石原氏の本質、「海の男」のまなざしをとおして描かれる海の魅力は限りなく深い。
目次
湘南の海/限りなく恐ろしく美しい難所 神子元島/初島の魅力/愛してやまない式根島/絶海に聳える孤岩の群れ 三本岳/越すに越されぬ爪木崎/秘宝の南島/波切大王 なけりゃいい 大王崎/白砂の浜を巡る海 久米島/未知に満ちた西表島/与那国島の海底神殿/吹きすさぶ龍飛岬/書斎から眺める逗子湾/恐ろしい北マリアナ/憧れの大環礁 ヘレン/夢の群島 カロリン諸島/限りない変化の海 グレートバリアリーフ ほか
【著者プロフィール】
石原慎太郎●いしはら しんたろう
1932年9月30日神戸市生まれ。一橋大学卒業。1956年、大学在学中に執筆した『太陽の季節』で芥川賞受賞。『完全な遊戯』『化石の森』『星と舵』『生還』『わが人生の時の時』『風についての記憶』『弟』『やや暴力的に』『歴史の十字路に立って』など著書多数。1968年、国会議員に当選し、環境庁長官、運輸大臣などを歴任。1999年から2012年まで東京都知事を4期にわたって務める。同年、衆議院議員として国政に復帰、2014年12月政界引退を表明。2015年、旭日大綬章授章。