内容
『釣りキチ三平』、『マタギ』など、今、再評価されているマンガ家の人生を追う!
2020年11月20日、急逝した『釣りキチ三平』の作者、矢口高雄氏は秋田県出身。
矢口氏は筆を折り、病を得ながらも、故郷の「横手市増田まんが美術館」を通じて、
81歳で亡くなるまで、マンガと故郷に対して深い愛情を注いだ。本書の取材で、マンガの、日本の過去・現在・未来が見えてくる。
「ガマンだガマン ここ一番が踏ん張りどころ 暗い闇夜も必ず明ける」
コロナ禍のなか、ツイッターでつぶやかれた言葉が心に残る……。
目次
はじめに】
【第1章】80歳のツイッター
【第2章】断捨離と復活
【第3章】「三平」の原風景
【第4章】地方の時代
【第5章】「エッセイ漫画」の境地〜秋田の足跡
【第6章】マンガ家たちとの邂逅
【第7章】「名伯楽たち」との縁
【第8章】描きたかった郷愁〜作品の魅力
【第9章】横手市増田まんが美術館
【あとがき】
藤澤 志穂子/
元全国紙経済記者。新聞記者として東京から秋田にも赴任。学習院大学法学部政治学科卒、早稲田大学大学院文学研究科演劇専攻中退。米コロンビア大学ビジネススクール客員研究員、放送大学非常勤講師(メディア論)、秋田テレビ(フジテレビ系)コメンテーターなどを歴任。著書に「出世と肩書」(新潮新書、2017)。東京都出身。