内容
美しい写真と瑞々しい文章で綴る、日本全国ブナ林紀行
山や自然の素晴らしさを伝えるモン.ブックス第4弾。「ネイチャーブックス」シリーズ姉妹編で、1993年に刊行、版を重ねた日本の代表的なブナ林紀行。東北、関東、近畿、中国地方にわたるブナの森を旅した紀行文。ブナ林の恵みを知る現地の人々との交流も描く。環境保護の意識が当たり前となり、SDGsが求められ、人々が自然からの癒しを求める現在、文庫版化して再刊。
目次
第J部 原生林をゆく
第一章 クマゲラの棲む森―白神山地
第二章 恵みが息づく森―八幡平
第三章 サケが遡る源流の森―鳥海山
第四章 熊撃ち名人の言い伝え―朝日連峰
第K部 雪国の森と人と
第五章 ブナのある暮らし―白山
第六章 祈りの山は「野鳥」の森―大山
第L部 山里の「森」便り
第七章 モリと折り合って―尾瀬・日光
第M部 黒潮の風が届く
第八章 森を愛する人がいて―丹沢 第九章「森の人」に誘われ―大台ヶ原・大峰山系
熊谷榧/
1929年生まれ。画家。日本女子大学卒業。画家熊谷守一の次女。豊島区立熊谷守一美術館館長。若いころより登山、スキーに親しむ。主な著書に『熊谷榧画集』『女ひとり氷河を滑る』『ヒマラヤの山と人』『モリはモリ、カヤはカヤ――父・熊谷守一と私』などがある。
石橋睦美/
1947年生まれ。写真家。森林風景写真の大家。千葉工商高等学校卒業。1975年から本格的な撮影活動に入る。東北地方を中心に、日本各地の自然美を追い求め、ライフワークとする。主な著書に『みちのくの名峰』『鳥海・月山』『森林日本』『日本の森』『日本人なら一度は見ておきたい民話と伝承の絶景36』などがある。