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基礎から身につく「大人の教養」 茶と日本人

 

茶と日本人

佃 一輝 (著)

定価:1,870円(税込)

ISBN:978-4-418-22304-6

四六判 288ページ

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内容

「茶」をとおして日本人の思考法に迫る、ユニークな日本文化論

●外国の先進文化である「茶文化」を日本人がどのように受容してきたのか、その歩みを跡づけることで日本文化の深層に迫るユニークな試論
●全編に通底するキーワードは「異国ぶり」と「国ぶり」。中国から移植された「茶」はグローバリズムの象徴、まさに「異国ぶり」そのものだった。やがて日本人のアイデンティティを自覚する「国ぶり」=「侘び茶」が成立。その後再びグローバリズムとしての「文人茶」が登場。

目次

第一章 「国ぶり」と「異国ぶり」――せめぎ合う二つの魂
 茶は「異文化」をまとう
 いろいろな茶、それぞれの文化
 「異国ぶり」は美術と文学に耽溺する
 「国ぶり」の中の「異国ぶり」
 リーフティーの「国ぶり」「異国ぶり」
 「異国ぶり」文人茶と「国ぶり」侘び茶

第二章 茶の一二〇〇年――喫茶文化の変遷をたどる
 平安時代 それは「文会」の宴から始まった
 鎌倉から室町へ 闘茶・自由狼藉の世界
 東山時代 「宋ぶり」のミクロコスモス
 安土桃山から江戸初期 「国ぶり」としての侘び茶の誕生
 江戸中後期 文人という自我
 近代 せめぎ合う文人煎茶と茶の湯

第三章 侘び茶と文人茶――「聖性の希求」か「情の発露」か
 露地の方向性⇦⇨園林の無方向性
 初炭と懐石⇦⇨茶席と醼席
 床の間 「聖性」の登場⇦⇨「聖性」の喪失
 「序破急」の成就⇦⇨「起承転結」の展開

第四章 「同じ」茶道と「異なる」文人茶――「型物の茶」か「自娯の茶」か
 茶道の成立と「国ぶり」「異国ぶり」
 「同じ」への指向と「型物」の茶文化
 利休というカリスマ 模倣と伝承
 「異なる」への指向と「畸人」の茶文化
 「国ぶり」「異国ぶり」を超えて


佃 一輝【つくだ・いっき】/
1952年大阪に生まれる。江戸後期以来、文人趣味の茶を伝える一茶庵宗家の当代。煎茶道とは異なる「文人茶」の伝承と再生をはかり、「文会」としての茶事を提唱。茶の湯文化学会理事。著書に『煎茶の旅〜文人の足跡を訪ねて』(1985年)、『おいしいお茶9つの秘伝』(2000年)など。

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