内容
小学校低・中学年におすすめ! 美しいカラーの細密画で味わえる「ファーブル昆虫記」
わからないことを「自分の目で知りたい!」─ファーブルの情熱と探求心を現代の子どもたちに。古川晴男氏の名訳と生物画家・熊田千佳慕氏の美しいカラーの挿絵で楽しめる「ファーブル昆虫記」(初版1969年・新装版2001年刊行の本書を装画を新たに読み物として復刻)。ヒジリオオフンコロガシなど、代表的な13種の昆虫のお話を収録。装画は熊田氏の弟子、小学館児童出版文化賞・日本絵本賞受賞作家・舘野鴻氏の描き下ろし。
目次
はじめに
1 セミ(トネリコゼミ)
2 カミキリムシ
3 カメムシとそのたまご
4 カマキリ―じょうひんなころしや
5 ヒジリオオフンコロガシ
6 センチコガネ
7 ハナムグリ
8 ハシバミオトシブミとそのなかま
9 キリギリス―夜の音楽
10 バッタのしぐさあれこれ
11 オオクジャクサン
12 キバネアナバチ
13 キンイロオサムシ
<解説>ファーブルとその作品 …古川晴男
<刊行に寄せて>虫を見るまなざし …舘野 鴻
【著者プロフィール】
ジャン=アンリ・ファーブル●原作
1823−1915。フランスの昆虫学者。南フランスの貧しい農家に生まれる。幼少期から、動物や植物、昆虫に夢中になる。アビニョンの師範学校に入り、教師をしながら、昆虫の生態研究を続けた。昆虫の研究をまとめた『昆虫記』全10巻は、世界中で愛され、世代をこえて読み継がれている。また、作曲活動をし、プロヴァンス語文芸復興の詩人としても知られる。
古川晴男●文
1907−1988。東京都生まれ。東京大学理学部卒業。理学博士。日大医学部教授・国立教育研究所主任研究員を経て、東京学芸大学教授となり、同大学名誉教授に就任する。著書に『蟻の結婚』(法政大学出版局)、訳書に『少年少女ファーブル昆虫記6巻』(偕成社)など多数ある。
熊田千佳慕●挿絵
1911−2009。神奈川県生まれ。画家。昆虫や植物を生命感豊かに描く絵本画家として活躍。徹底した自然観察に基づいたリアルな作品の数々から"日本のプチ・ファーブル"と呼ばれ、世界的に高い評価を得る。著書に『新装版 熊田千佳慕の言葉 私は虫である』(求龍堂)、絵本に『ファ―ブル昆虫記の虫たち』(全5巻/小学館)などがある。