内容
「100年読み継がれる名作」シリーズ最新刊。「雨ニモマケズ」「風の又三郎」など不朽の名作6話・詩1編
「ソウイウモノニ ワタシハナリタイ」。自然の脅威、厳しい暮らしのなかで、賢治が理想とした生き方とは――。代表的な詩「雨ニモマケズ」をはじめ、「風の又三郎」「鹿踊りのはじまり」「貝の火」など、100年読み継がれている宮沢賢治の名作6話と詩1編を収録。心の奥底を映し出した賢治の切なる願いを、日下明が美しく幻想的な絵で描きます。漢字はすべてふりがな付き。子どもから大人まで、繰り返し味わえる一冊です。
目次
【収録作品】
雨ニモマケズ【詩】/祭りの晩/月夜のでんしんばしら/貝の火
まなづるとダアリヤ/おきなぐさ/風の又三郎
*「風の又三郎」と賢治の世界 *年譜
*解説(小埜裕二)
【著者プロフィール】
宮沢賢治●著
1896年岩手県花巻市に生まれる。盛岡高等農林学校農芸化学科卒業。10代の頃から短歌を書き始め、 多くの詩や童話の作品を残した。 生前に、詩集『春と修羅』、童話集『注文の多い料理店』を刊行。 また、羅須地人協会設立し、農民の生活の向上のために尽くしたが、1933年急性肺炎のため37歳で永眠。
日下 明●絵
イラストレーター・グラフィックデザイナー。大阪府在住。主に、グラフィックデザインや書籍の挿画などを手がける。挿画に『宮沢賢治童話集 注文の多い料理店・セロひきのゴーシュなど』『宮沢賢治童話集 猫の事務所・銀河鉄道の夜など』(著・宮沢賢治、世界文化社)、『はかりきれない世界の単位』(著・米澤 敬、創元社)がある。また、絵と音と言葉のユニット「repair」としても活動。絵とトロンボーンを担当。
小埜裕二●監修
上越教育大学教授。金沢大学文学部、筑波大学博士課程で日本近代文学を専攻。三島由紀夫、宮沢賢治、小川未明など大正・昭和期の小説や童話を研究。著書に『童話論宮沢賢治―純化と浄化』『小川未明に親しむ』(ともに蒼丘書林)ほか編著も多数。